表彰文、認定証文の殿と様の使い方
表彰楯や認定証、会員証を作成する際にデザインやレイアウトなど相手に失礼が無いようにまた、受賞内容にあった雰囲気を出す為に様々な部分に気を使いますが、文章内容を決める際にどうしても敬称(殿や様)の使い方選び方で迷います。どのような場合に「殿」を使いどのような場合に「様」を使ったらよいのか?今回はこの敬称についてご説明させていただきます。
受賞者名の敬称、殿と様の使い分け
受賞者の敬称は「殿」もしくは「様」をつけるのが通常です。一昔前までは敬称をつけない場合もあったようですが、弊社で作成させていただいている表彰楯や認定証楯へは必ずつけております。そこでよくお客様からの問い合わせで多いのが「殿」と「様」の使い分けです。最近では殿を多く使うケースが多くはなったものの使い方を間違えると相手に対して失礼に当たりますので下記にご説明させていただきます。- 「殿」は目上から目下に向けて使われます。
- 「様」は目上を含め万能に使えます
- 公共機関(市役所、区役所など)では「様」使うケースが増えております。
殿や様など敬称の使い方例
- [永年勤続表彰]会社から社員への評価になりますので敬称は「殿」が多く使われます。
- [皆勤賞]会社や学校から社員、生徒へ送るため「殿」多く使われます
- [社員や団体職員への功績表彰]会社や団体から社員、職員へ送るため「殿」を多く使われます
- [成果に対する表彰]会社や団体から社員、職員へ送るため「殿」を多く使われます
- [卒業証書]敬称は付けない事が多いです
- [官公庁などのイベント内表彰・奨励賞など]「様」を使う事が多くなってます。
- [認定証]協会や団体、組織から贈るので「殿」を多く使います。
- [スポーツでの表彰]大会やスポンサーなどから贈るので「殿」を多く使います。
- [特約店、取引先や協力機関への評価]「殿」もしくは「様」を使いますが迷う場合は「様」
敬称に対して主文の書き出しに注意します。
受賞者への敬称が決まっても安心してはいけません。なぜなら、敬称に対して主文の書き出しが違うからです。例えば、敬称で「様」をつけているのに主文の文頭が「貴殿」ではおかしいのでこの場合は「あなたは・・・」などの書き出しにします。主文の文頭は受賞者が個人なのか?それとも組織なのか?自社の営業所なのか支店なのかによって変わってきますので注意しなければならないところです。- 「様」の場合は「あなたは・・・」で始める場合が多い
- 支社宛の文頭は貴支社・営業所宛の場合は貴営業所にする
- 貴殿は女性に使っても問題ありません。
- 貴方(あなた)はひらがなで「あなたは」とすることが多い
最後に
表彰状における「殿」と「様」の使い分けは、受賞者との関係性や敬意の度合いによって異なります。「殿」は主にビジネス文書や公式な場で使われ、書類が個人に届けられる形式をとる際に用いられます。一方、「様」はより広範に使われ、敬意を表す際に一般的です。特に公的な表彰や顧客への感謝状を送る場合には「様」が適しています。どちらの敬称も適切に使用することで、表彰状が相手に適切な敬意を表していることを確認しましょう。文体や表彰の文脈に合わせて選ぶことが重要です。
表彰楯などに使われる文章がわからない場合は「お悩み解決!表彰楯や表彰状、トロフィーに使える文例集サンプルを一挙公開。」をご確認ください。また「表彰にお使いいただけるタイトル一覧ご紹介。日本語、英語など」