永年使った優勝カップでサビが発生する例
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形ある物いつかは壊れたり使えなくなってきたりするものですが弊社で作成、販売させていただいている商品は比較的使用するものより飾るものがおおく種類によりますが一生物としてご購入いただけるものが多く揃っております。しかし飾っておくだけでも紫外線により表面が劣化したり持ち回りの優勝カップのように人から人へ渡り歩くものは所有している型の保管状態によってキズや劣化が見られてきます。そこで今回は優勝カップで表面にサビが出る症状についてご説明させていただきます。
汚れのように見える点のような物
まずは画像を掲載させていただきますが・・・
画像を拡大してみていただくとよくわかりますが細かい点のようなものが無数に広がっております。優勝カップは大まかに2種類の材料(真鍮やアンチモニー)から出来ておりその金属の表面にメッキ加工が施されておりますがメッキは塗装とは違い表面に数ミクロンというレベルで金属を付着させておりますので当然変色や劣化が発生いたします。このサビの原因で考えられるのは表面についた汚れや傷、そして大気中の湿気、使われる場所(海や水辺に近かったりする)の状況であったり様々ですがほおっておけばさらにひどくなり最終的には銀色に見えなくなるところまで進行します。また優勝カップの色で分けると金色の優勝カップよりも銀色の優勝カップの方が発生は多く見られます。
初期のお手入れが大事ですが修復することも可能です。
このサビを防ぐ決定的な方法はございませんがサビを発生しにくくすることはできます。それは細かなお手入れで毎日磨き上げることは難しいと思いますので定期的にホコリを取り空拭きをするこれが一番です。なんでもそうですが細かいお手入れがその物の寿命をながくします。
しかし手入れをしていても劣化は避けられないものです。それではどういう対処が良いのかを次にご説明させていただきます。
まず、上画像のような感じでサビが発生した場合はお客様側ではどうにもならないと思いますがこの症状が初期の状態(爪に引っ掛からない、サビの発生ヶ所が少ないなど)の時はホームセンターで数百円の金属磨きでこすると綺麗に無くなってしまいます。(弊社ではピカールを使っております)
そして問題なのが画像のようなひどい状態ですが金属磨きでこすってみるのも一つの手ですしある程度は甦ると思いますが表面に施されているメッキも一緒に削っているため下手をするとメッキの層を通り過ぎて材料が出てしまうかもしれませんのでこのひどい状態の時はメッキを直す方法をとった方がコストはかかりますが綺麗になります。(カップの大きさによっては本体を買った方が安くなる場合もあります)
もし判断に困ったときはお気軽にお問合せください。メールで画像をお送りいただくだけでもある程度お返事させていただくことも出来るかもしれませんので