エッチング加工で印鑑を重ねる場合の制限

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表彰楯(盾)や会員証では昔から真鍮や銅板に凹凸を付ける技術、エッチング加工を現在でもよく使う加工方法です。エッチング加工はプレートの表面に凹凸ができ光沢や仕上がりが良いためプレート加工の中でも高級な仕上げですが彫刻しその凹部分に文字入れますので色数が何色かある場合は多少の制限が出てきます。今回はよくある印鑑の表現方法を例にご説明させていただきます。(表彰楯(盾)へ印鑑を入れる場合の方法・手順はこちら
 

印鑑の位置・・・文字に被せる?被せない?

表彰状を考えた場合によく最後の位置に送り主のお名前の記載と印鑑の捺印をされているのをよく見かけます。当然受賞者のお名前と送り主の名前はしっかり表現したいものですが送り主の印鑑を文字にかぶせて捺印されているのをよく見かけます。・・・・雰囲気でますよね。。
表彰状の記載方法は手書きや印刷なので文字の上に捺印することは可能ですが表彰楯(盾)のエッチングプレートは少し変わります。

画像を見ていただくとお分かりのように文字の上に印鑑がかぶりません。その理由はエッチング加工は金属プレートを腐食させて凹凸を出し凹部分に色をいれます。そのため赤と黒のあいだには地金(画像中の銀の部分)が必要になってくるわけです。これはエッチング加工だけではなくアルミのレジスト加工(文字が凸になる加工)でもレーザー彫刻で作る表彰楯(盾)でも同じになりますのでご理解いたければと思います。

文字にかぶせなければしっかり表現できる印鑑


画像のように小さい丸印などはかなねると色と色のあいだの地金が多くなり印鑑の赤い部分が少なくなってきてしまいます。重ねたら印鑑ということもわからなくなってしまうかもしれません。そのため文字に重ねず脇に捺印することをおすすめいたします。はっきり見えてますよね、これなら問題はなさそうです。

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